21.4.10 心から浸る
束の間の休日
母の親友と1年ぶりの再会を果たした
彼女からの連絡も返信できなかった日々からの脱却
私が人間に戻っていく大きな一歩
この日も夫と共に
大橋のこじんまりとした料理屋にて
とてもとても心配してくれていた
そして1年前に比べてさらに痩せたと一言
それからは終始楽しくも悲しい時間
元気になった私の姿に喜び
また私の真面目すぎる性格を察し
貴重なアドバイスをくれた
私自身の時間をきちんと作ること
赤い自転車を買って風を感じること
そして最も重要なのは
夫を大事にすること
近頃の私は夫の優しさに甘えて
自分に優しすぎたことに気付いた
夫は私の体調や精神的なことを気遣って
仕事に家事に私のフォローに
笑顔を付け加えて行動してくれるスーパーマン
いつも有り難う愛してるよ
それ以上の言葉があればと思う
いくら言っても足りない
伝えることはもちろん大切
次のステップは自分の行動が伴うこと
頑張りすぎず
余裕がある時はきちんとご飯を作って
食器を洗って洗濯をして
夫のためならなんでもできる
これは尽くすとか依存ではなく
共存
互いが互いを労うために
そして自分で自分を上げる
夫の笑顔や安らぎが何より嬉しい
それからは自然と母の話題へ
やっぱり寂しいねと
母が亡くなった日の様子
入院中の苦しみ
1年以上背中を痛がっていたこと
私たちにできることがあったのではと悔しい気持ち
生前好きだった美術やウクレレその他たくさん
母の性格や仕草
彼女としか共有できない話をして
一緒に涙を流す
そして
浸る
彼女の隣にお水を置いて母の席を設ける
いつも母はここにいて
たくさんの幸せを運んできてくれる
母の親友に出会えた偶然を必然に
ご縁を結んでくれる
有り難く受け取りかたく誓う
胸元のネックレスにはいつも母の遺骨があって
いつもそばにいてくれる
嗚呼なんて幸運
その反面の悲しみ
どっちもあって良いんだ
私の誕生日プレゼントを添えてくれる
素敵すぎてかっこいい女性
母が人生の最後に親友に選んだ理由を
深く理解する
彼女と別れてから
夫と大名へ
レコード店を物色
久しぶりにゆっくり天神を歩く
建て替えられているビルや
居抜きで店名が変わっている場所がちらほら
ただ以前何があったかを思い出せずにいる
人間はどうだ
その環境からいなくなれば
いつか忘れ去られていく
そんな悲しい世界は望んでいない
母が今もなおたくさんの人の心の中で
生き続けているように
私も誰かの頭の片隅で生き続けよう
そのために自分が何ができるか
これもまた勉強
母の生き方を反映
そして自分の生き方をプラス
誰にも取って変えられない人間の出来上がり
すばらしき仲間たち
万歳
心から浸る
そして夜にはこれ以上ないくらい
素晴らしい報告が
なんなのお母さん
全部仕組んでたでしょ
ありがとね
大好きだよ